墓不足が叫ばれている中で、環境を悪化させる「火葬」もせず、土中で腐敗を待つ「土葬」もせず、土地スペースを要する「墓」も設けずに、地球環境に貢献する方法があります。それは「ミイラ」です。ミラになってオブジェとしてこの世界に残ってもらうというのも、一つの選択肢かもしれません。高額な墓地も墓も必要ありません。手元供養が可能です。
最近では、人間の死体を保存処理して生前の姿に近い外見に保っているものは、共産圏諸国の指導者の廟にあります。レーニン、ホーチミン、毛沢東、金日成の遺体がそのように保存され見学可能です。
ミイラは人間の剥製のことです。人間を含め、動物の筋肉の細胞は死んでしまうと収縮し硬直します。死体の内臓と脳みそを取り出し保存したのがいわゆるミイラです。動物や鳥は毛と羽があるので皮膚を隠せるため剥製にして装飾品にできます。動物の剥製は皮を剥がしてその動物を模った模型に被せています。もし毛や羽がなければミイラ化した皮膚が露出し飾れません。人間の場合は言い方が違うだけでミイラということになります。
古代エジプトでは、盛んにミイラが作られました。化学薬品の存在しない時代に、ミイラはどうやって作られていたのでしょうか。割と身近に手に入る材料で作られていたのであれば、私たちもミイラを作ることができるかもしれません。ミイラづくりにおいて一番の課題は、乾燥と防腐剤です。紀元前3700~3500年前に行われていた古代エジプト式のミイラ作りにおいても、防腐剤は不可欠でした。英ヨーク大学の考古学者スティーブン・バックレー博士によると、防腐剤の基本的なレシピは以下の通りです。 1、植物性油:おそらくゴマ 2、抽出液:ガマ属の植物由来とみられる植物の根からの樹脂 3、植物性ののり:アカシアから抽出されたとみられる糖 4、針葉樹の樹脂:おそらく松ヤニ
これらの物質は、樹脂を油と混ぜると殺菌特性が備わり、遺体を腐敗から守ってくれるものだそうです。それでは、ミイラづくりの手順を説明します。 1、脳を除去する:「泡立てる」ことで脳を液状化し取り出す 2、内臓を除去する 3、死体を塩漬けにし乾燥させる 4、死体に防腐剤を塗って殺菌し、密封する 5、布で巻く
こうすることで、化学薬品を使用せずにミイラが作れます。あなたもミイラを作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?ただし、現在の日本においては、人間の場合には死体損壊罪に問われる可能性もありますので、ご自身で調査を行ってくださいますようお願い申し上げます。ペットの場合には、法律の適応外となりますので、問題はありません。なお、私たちは一切の責任を負いかねますので、自己判断の上行ってください。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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