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★チャプター03:散骨は古代日本で行われていた弔いの方法

 
【万葉集に残る散骨の詩】
 
 
 
【万葉集に残る散骨の詩】
 

古くから日本で散骨が行われていたことを示すものに、万葉集の中に和歌があります。「万葉集」の和歌には、散骨した際の心情が美しく詠まれています。

「玉梓能 妹者珠氈 足氷木乃 清山邊 蒔散」
(玉梓の妹は玉かもあしひきの清き山辺に撒けば散りぬる)

「玉梓之 妹者花可毛 足日木乃 此山影尓 麻氣者失留」
(玉梓の妹は花かもあしひきのこの山蔭に撒けば失せぬる)

この読人不知歌は、妻の遺骨を散骨した際の心情が詠まれています。「愛しい妻は玉(宝石)になったのだろうか、花になったのだろうか、清い山・山陰に撒いたら消え散っていく」と歌われており、妻の遺骨(遺灰)が美しい宝石や花に例えられ、山の自然の一部となっていくことへの寂しさが表現されています。亡き妻への深い愛が感じられる詩です。これ以外にも、『万葉集』には、人の死を悲しむ挽歌の中に、散骨を詠んだものがあります。

「秋津野の人のかくれば朝撒きし 君が思ほえて嘆きは止まず」(巻7・1405)
(秋津野(あきづの)と人が口にすると、朝、骨を撒いたあなたのことが思い出されて、嘆きが止まらない)

「玉梓の妹は玉かも あしひきの 清き山辺に撒けば散りぬる」(巻7・1415)
(玉梓(たまづさ)の妻は玉(たま)なのか、(あしひきの)清い山辺に骨を撒いたら散らばってしまった)

「玉梓の妹は花かも あしひきの この山陰に撒けば失せぬる」(巻7・1416)
(玉梓の妻は花なのか、(あしひきの)この山陰(やまかげ)に骨を撒いたら見えなくなってしまった)

これらの歌では、骨を花や玉と表現しています。命のはかなさ、残された者の悲しさ、いつの時代も変わらぬ愛情などを感じることができます。散骨が忘れられない故人への心からのセレモニーであったことがわかります。この時代には、もっぱら野山への散骨が行われていたこともわかります。海への散骨は記録に残っていません。

 
 
 
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逗子の森へ山林散骨
【逗子の森へ山林散骨】
江ノ島や富士山が望める風光明媚な見晴らしの良い散骨スポットです。軽く登山する感覚で現地にたどり着きます。住宅地を抜けてから山道を30分ほどかけてたどり着く場所になります。ハイキングのお好きな方にはおすすめできますが、山歩きに慣れていない方にはあまりお勧めできません。こちらの絶景スポットは、風通しもよく林の中に日差しが木漏れ日となって降り注ぎます。カラっとした健康的なエリアで薄気味悪さやじめっとした感覚は全くありません。絶景が望めるだけあって近くにハイキングコースがありますが、ほとんど人が通りませんので、とても静かで、風の音くらいしか・・・
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【大磯の山へ山林散骨】
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箱根の森へ山林散骨
【箱根の森へ山林散骨】
観光地として名高い箱根ですが、関東有数の観光地としているのには、いくつもの理由があります。温泉や美術館、博物館だけでなく、箱根関所や箱根神社など、歴史が感じられるスポットもあります。箱根の商店街には、明治時代からあるような重厚感のある建物があったり、レトロな和洋折衷の建物があったり、街並み自体に趣があります。おいしいグルメも多く立ち並び、箱根観光はなかなか1日では回り切れないほどの観光スポットがあります。箱根は周囲を山々に囲まれた地形で、四季ごとにそれぞれ違った自然の景色を見せてくれるのも魅力的です。散骨スポットのある大平台エリアは、箱根登山鉄道沿線のアジサイ・・・
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【相模湾の海へ海洋散骨】
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東京湾の海へ海洋散骨
【東京湾の海へ海洋散骨】
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