もともと火葬を禁止していたカトリック信者の多いカナダでは、現在も土葬が主流です。しかし、最近は火葬が増えています。火葬率は56%程度で、30%のアメリカよりも火葬は普及しています。伝統的な土葬に比べて、火葬は新しく合理的かつ安価な葬法と言う位置づけがされています。多文化主義のカナダでは、少数民族が自分たちの文化を守る権利が認められています。過去には、カナダで亡くなったヒンズー教徒の移民の遺灰は、母国に送られ、ガンジスに流されるのが一般的でしたが、最近では、カナダの河川に遺灰を流すようになりました。それは、2016年ケベック州において、散骨に関する法律が作られたことによるものです。散骨場所の報告義務はあるものの、人の尊厳を傷つける場所以外で行う散骨は自由であるというものです。首都のあるオンタリオ州では、公有地や州立公園であれば、許可や申請を必要とせずに散骨ができるとされていています。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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