ベトナムは、東南アジアに位置し、北側は中国、西側はラオス・カンボジア、南側は南シナ海に接しています。ベトナムは細長い国土を持ち、北部、中部、南部の3つの地域に分かれています。豊かな自然環境に囲まれ、美しい海岸線や山岳地帯が広がる観光地です。全人口の86%が無宗教、仏教徒は約5%、キリスト教は約7%。さまざまな宗教が融合しベトナムの民族文化を形成しています。
葬儀には、独特の風習が多くみられ、独自の葬儀文化があります。仏教における「輪廻転生」の考え方が根付いており、死は「来世への旅立ち」であり、それを祝うという考え方があるだけでなく、中国の長い支配が続いたためか、親や先祖に対する「孝」を重んじる儒教も深く結びついています。儒教の葬儀では、25日間服喪期間ですが、ベトナムの葬儀は、悲しむのではなく新しい門出を祝うという意味あいから、華やかでとてもにぎやかに執り行われます。ド派手で明るくて悲しむヒマがない程にさわぎ、近隣住人への迷惑もそっちのけで耳をふさぎたくなるほどのド派手な音楽を奏でて三日三晩、賑やかに騒ぎ続くのが弔いなのです。
ベトナムの埋葬は、火葬と土葬がありますが、まだまだ古くから土葬が一般的のようです。地方によっては、一度土葬した後、数年後に掘り返して洗い清め、改めて墓に埋葬する「改葬(洗骨葬)」の風習が残る地域もあります。近年になって、ベトナム都市部で家族葬や散骨が出現したようで、日本人がメコン川に散骨された例もあります。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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