遺体を長期保存したり修復したりするために行われる「エンバーミング」。遺体は、時間が経過すると腐敗が進むものですが、エンバーミングを施しておけば腐敗を遅らせることができるため、火葬の日までに時間がかかる場合や、湿気の多い梅雨時期や暑い夏などにエンバーミングを行うことで、ご遺体の状態を保つことができるというものます。火葬が主流の日本ではあまり馴染がありませんが、アメリカでは土葬が約半数ですから、土葬の場合はそのうちの90%以上の場合に行われています。エンバーミングでは、体内の血液や体液を吸引し、その後血管に防腐剤などの保全液を流し込むという作業が行われます。しかし、この保全液が環境にとって有害だと言われています。おもな成分はホルムアルデヒドおよび アルコール類ですが、同時に浸透圧調整、 水素イオン濃度調整、保湿、色素等の成分が配合されています。 エンバーミングを施した後に遺体を火葬すると有害なホルムアルデヒドが空気中に放出されます。これが環境に悪影響だと言われています。故人の尊厳を守り、美しい状態で残して、遺族の心をケアするという意味では役に立っているエンバーミングですが、環境には決して優しくない代物です。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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