山で散骨をするためには、所有者の許可を取る必要があるのですが、自分で購入してしまえば、誰の許可も要らなくなります。最近は、山を購入する人たちが増えています。2023年ごろには、プライベートキャンプ場を手に入れたいという方たちがこぞって山を購入しました。それでも、山は安価で手に入れることができます。自分が所有している山に散骨するのは合法です。墓を購入して管理費を払い続けるくらいなら、山を購入してしまったほうが得策であるとも言えます。場所や広さにもよりますが、資産価値のない山には固定資産税がかからないものもあります。
富士山は霊峰とされる信仰の対象にもなっていますが、富士山の一部、八合九勺(3360m)から上は、実は「私有地」になっています。所有者は浅間神社です。もともとの持ち主は徳川家康でしたが、1606年に家康から大社に寄進されたと伝えられるています。また、ミズバショウの群生で知られる尾瀬(群馬県片品村)特別保護区の多くは東京電力が保有している土地です。山は国が所有しているところが大半ですが、宗教法人が所有していたり、個人が所有しているものもあります。国内には33カ所の国立公園がありますが、全体の約4分の1は「民有地」といわれています。しかし、それらの全てで散骨は禁止されています。
登山家の中には、仲間の骨を勝手に散骨している人もいるようですが、これは本来タブーです。国有林の場合には、事前に林野庁から散骨の許可をもらわなければなりませんが、まず許可は出してもらえません。違法なカタチで散骨された故人は、どう思うのでしょうか。それなら、正々堂々と山をご自身で購入してください。もちろん、山で散骨できる散骨業者もありますので、散骨のためだけにわざわざ山を購入することに疑問を感じる方は、散骨業者を利用してください。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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