田畑を所有している方は、農業従事者ですから、ご存じだと思いますが、「田畑に散骨することは禁止されている」ことは理解されていることでしょう。タイの田舎の農村では田畑に散骨することもあるそうですが、日本では人骨を撒くことはNG行為です。しかし、田畑に牛や豚、鳥の骨を撒くのは問題ありません。実際にカルシウム成分を補う肥料として動物の骨は撒かれています。
畑のカルシウム成分は、生長時のサポートとなります。細胞分裂を促し、細胞壁を丈夫にしてくれることです。植物は、あらゆる先端に細胞分裂が盛んにおこなわれる部分の「生長点」を持っており、この生長点にカルシウムが行き届かないと、望みどおりに生長してくれません。新芽、葉芽、蕾、そして、根の先端部、特に根は植物にとって、非常に大事な部位です。もし根元でカルシウムが欠乏すると、茎や葉へのダメージは甚大です。根から茎や葉へ栄養や水を送っているため、行き届かなければ、植物の生長は止まってしまいます。日本は雨が多いため、土は徐々に酸性に傾いていしまいます。そんな畑の土壌を中和する役目としてもカルシウムは不可欠です。このような理由から、動物の骨は利用されています。
カルシウム成分という意味では、人間の骨も動物の骨も成分は同じです。ただ、火葬場で焼却した人骨には六価クロム等の有害物質が含まれていることがあるので、田畑で使用することはできません。販売しない農作物を自家消費するだけなら、人骨を肥料として使用しても問題はないでしょう。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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