通常、火葬場では、古いタイプの火葬炉の場合は、800度から950度、新しいタイプの場合は900度から1200度程度で温度の設定がされています。 また、ダイオキシンなどの有害物質を発生させないために最低温度が800度を下回らないようにするなど、各地方自治体で規定が設けられています。
ペットを散骨する前に火葬が必須となりますが、火葬は自宅でも可能です。 火の温度を上げるには、供給する酸素の量を増やすか、燃料を変える事が必要ですが、自宅で1000度以上に温度を上げる方法はあります。ろうそくの火は1000度くらいですが、コンロの火は約1700度もあります。人間の焼骨の融点(固体から流体へと変化する温度)は1600度くらいと言われていますので、動物も同じくらいです。理論上では自宅で火葬ができます。
ただし、肉の切り身をガスコンロで焼けば分かりますが、脂分がでたり、飛び散ったり、あるいは スジ がつっぱって、丸まったりしますので、同じことが起こります。遺体の組成する主成分は水です。これは人間も動物も同じです。人間の場合、およそ70パーセント(成人で65パーセントほど、高齢者で55パーセントほど)だと言われています。 そのため、水分を多く含むご遺体を火葬すると、水分が蒸発することによって筋肉が縮み、火葬中に動き出してしまいます。この動きを止めるには、串刺しにして固定するしかありません。
念のために、自分でペットを火葬するのは『廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第16条』で禁止されています。 法律上、動物はペットであっても死亡した場合、原則として廃棄物に分類されます。これを違反した場合、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。まずは産業廃棄物処理業者の資格を取得する必要があります。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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