故人の遺骨を散骨する場合、最も気になるのはやはり「粉骨」でしょう。まだ形の残っている遺骨を粉々に砕く作業に、抵抗を感じる人は少なくありません。ですから、「粉骨」だけを業者に委託することができます。アマゾンや楽天などのショッピングサイトでもすぐに粉骨業者は探せます。
もちろん、これらのショッピングサイトには、「粉骨」だけでなく「散骨」も出ています。両方セットで受け付けている業者もありますが、基本的な料金設定は「粉骨」と「散骨」は別にお考えておくほうがいいかもしれません。
「粉骨」だけを委託して自分で撒く人もいますし、遺骨の入った骨壺ごと業者に送って「粉骨」と「散骨」までの一連の作業を委託してしまう人もいます。業者の相場では、だいたい以下のような料金設定です。
・粉骨のみの場合、15000~20000円くらい。 ・粉骨および海洋散骨のセットの場合、25000~40000円くらい。
粉骨の料金に幅があるのは、粉骨サイズによるもののようです。粉骨は、2ミリ以下のサイズに骨を細かく砕くのが一般的ですが、粉骨マシーンを長く回しておくことで、より細かい仕上がりになります。粘土や石膏に混ぜて造形物をつくるには、細かいほうが便利ですから、業者に確認するとよいでしょう。料金はチャージアップすると思います。
粉骨および海洋散骨のセットの場合、散骨する場所によって料金設定が違いますが、これは業者間で船のチャーター代金が違っていたり、散骨スタッフが移動するための経費を上乗せしていたりすることによる違いのようです。遺族が散骨現場に同行する料金は含まれていませんので、「郵送で業者に遺骨を送ってしまって終わり」と考えたい方には最適なプランかもしれません。ですが、自分で散骨する場合には一切費用がかかりませんので、無駄な費用と感じる方もいるようです。
山に散骨するプランは、いくつかありますが、山に散骨する料金は海洋散骨と比較して若干高めになっているようです。野山に散骨するなら、後で遺族がお参りに行くこともできますから、海に撒いてしまって「これが永遠の別れだ!」ということに抵抗がある方は、野山に散骨することを検討されたほうがいいかもしれません。
【葉山の谷戸へ山林散骨】
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